アクネ菌とニキビができる仕組みとは

肌にできると気持ちも憂鬱になるのがニキビですよね。ニキビができるのにはアクネ菌が大きく関わっているのです。ニキビとアクネ菌の関係を理解し、ニキビのできる仕組みを知ることができたら対策が取りやすくなるとは思いませんか。正しい対策をとれるように今日はアクネ菌とニキビができる仕組みについてご紹介します。

ニキビとアクネ菌の関係

アクネ菌の存在

アクネ菌は私たちの肌にどのような影響をもたらしているのでしょうか。
ニキビができる仕組みの前にまずは、アクネ菌そのものを紐解いてみましょう。

■アクネ菌とは

正式名は【プロピオニバクテリウム・アクネス】といいます。私たちの皮膚に普段から住み着いている常在菌で、ニキビの原因として知られていますが、実はニキビのない肌にも存在しているんです。アクネ菌があるだけでニキビができるというわけではなく、毛穴の詰まりや過剰な皮脂など二つの条件がそろうことで、ニキビが発生しやすくなるのです。アクネ菌は「なくそう」とするのではなく、「増やさない」ことがポイントです。

■肌を弱酸性に保つ

健康的な肌のpH値は弱酸性とされており、これがアルカリ性に近づくと悪玉菌が増殖して肌トラブルが起こりやすくなります。善玉菌であるアクネ菌は、肌を守ってくれる大切な存在なのです。pH値を弱酸性に保ってうるおいを維持したり、悪玉菌の繁殖を抑えたりしてくれます。

ニキビのできる仕組み

ニキビはアクネ菌の一部の悪玉菌と呼ばれる菌が繁殖してできてしまうのです。
アクネ菌は酸素を嫌う嫌気性菌で、酸素のある環境ではほとんど増殖できないので、基本的に酸素が少ない毛穴の奥にひっそりと住んでいます。ニキビを予防するには、悪さをするアクネ菌を増やさないことが重要です。
アクネ菌が発生しやすい肌がどういったものなのか見ていきましょう。

■毛穴の汚れ

生活習慣の乱れやストレスによって肌のリズムが崩れると、古い角質が自然にはがれず肌の表面に残ったままになります。その影響で毛穴の出口がふさがり、皮脂をスムーズに排出できないのです。化粧を落とさず寝てしまった、なんて経験がある人も多いのでは?メイク汚れが原因で毛穴が詰まってニキビができてしまうことにつながるので、化粧を落とすのはその日のうちに落とすことを徹底しましょうね。

■肌の乾燥

ニキビは肌の乾燥でもできやすいのです。その理由がバリア機能の低下によるもので、これがアクネ菌を増殖させる要因のひとつになっているのです。本来、私たちの皮膚には紫外線などの外部刺激から肌を守り、うるおいを保つバリア機能が備わっています。ところが、角層の水分量が不足するとバリア機能が損なわれてしまうことになります。バリア機能が低下すると、肌細胞は自らを守るために角層を厚くするため、毛穴に皮脂がたまり、アクネ菌が過ごしやすい環境になってしますのです。悪循環になりやすく、ニキビは治りにくく、繰り返しやすくなります。

■過剰な皮膚の分泌

皮膚が過剰に分泌されると毛穴に付近に皮脂が詰まりやすい傾向です。原因はさまざま考えられ、肌の乾燥、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、間違ったスキンケアなどがあげられます。これらの原因を取り除いて、水分と油分のバランスを整えてあげることが大事なのです。

まとめ

アクネ菌がどんなものなのかを知ることやニキビの仕組みを理解することで、より一層お肌のケアを自分に合ったものにしていきましょう。

 
※画像はイメージです。